2011年9月1日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、国内において開発してまいりました2型糖尿病治療薬「MP-513」(一般名:テネリグリプチン)について、この度、厚生労働省に製造販売承認申請を行いましたので、お知らせいたします。

 本剤は、当社が創製した経口の2型糖尿病治療薬で、食事に応答して消化管から分泌されるホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)を選択的に分解する酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)の働きを阻害することにより、インスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで血糖を調節します。これまでの糖尿病治療薬で問題となっていた低血糖や体重増加を引き起こしにくいという特徴を有し、作用の強さと持続性から、1日1回の経口投与で高血糖を改善する効果が期待されています。また、腎排泄率が低く、腎機能が低下した患者さんに対しても使いやすいDPP-4阻害剤になるものと考えております。

 当社は、本剤の早期の承認取得ならびに発売に向けた取り組みを加速するとともに、本剤の供給を通じて、国内の2型糖尿病患者さんの薬物治療に貢献してまいります。

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