田辺ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:原田明久、以下「田辺ファーマ」)は、マラリア治療の研究機関であるMedicines for Malaria Venture(以下、MMV)、ジョージア大学(University of Georgia、以下「UGA」)と新規作用機序抗マラリア薬の共同研究を進めており、このたび公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、以下「GHIT Fund」)から、開発候補品の前臨床研究を目的とする2年間のプロジェクトに約7億円の助成を受けることとなりました。
これまで田辺ファーマは、GHIT Fundより助成を受けて2015年にMMVと抗マラリア薬の共同研究を開始し、2023年からのUGAも加わった取り組みで、MMVの基準を満たす前臨床候補化合物の創出を達成しました。この前臨床候補化合物は、次世代の抗マラリア薬として理想的な特性を有しています。今回のプロジェクトでは、熱帯熱マラリア及び三日熱マラリア(再発防止を含む)に有効な単回経口治療薬または予防薬(経口剤、もしくは注射剤)の前臨床研究を成功させることをめざします。
マラリアは、エイズ、結核と並ぶ世界三大感染症の一つで、マラリアの根絶は、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」の目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲットです。田辺ファーマは、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通して、持続可能な社会の実現に寄与するとともに、病と向き合うすべての人に希望ある選択肢を提供していきます。
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業、ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民パートナーシップです。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資を行っています。治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。詳しくは、https://www.ghitfund.org/jp をご覧ください。
2024年の死亡者数が約61万人に上り、その多くが5歳未満の小児であるマラリアはPlasmodium属の寄生虫による感染症です。人への罹患は5種類が知られており、特に問題なのは、サハラ以南のアフリカを中心に、最も致死率が高く症例の大多数を占める熱帯熱マラリア(Plasmodium falciparum)と、東南アジア及び中南米で流行し、肝臓に潜伏する休眠体により治癒後に再発を引き起こす三日熱マラリア(Plasmodium vivax)です。現在のマラリア治療はアルテミシニン併用療法が主流ですが、各地で感受性の低下が認められており、死者の多いアフリカでの耐性拡大は、重大な脅威と考えられています。
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