田辺ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:原田明久、以下「田辺ファーマ」)は、Tolerance Bio, Inc.(本社:米国ペンシルバニア州フィラデルフィア、以下「トレランス バイオ」)に対し、田辺ファーマが創製し開発中の完全ヒト型抗インターロイキン-33(IL-33)モノクローナル抗体製剤「MT-2990」について、全世界での開発権および日本を除く商業化権を導出しました。
MT-2990は、IL-33に結合し中和する機能を持つヒトIgG1モノクローナル抗体です。IL-33は細胞ストレスや組織障害のシグナルとして細胞外に放出され、自然免疫と獲得免疫反応の双方を活性化するアラーミン(警報分子)です。IL-33シグナルの調節異常は、炎症経路の活性化に加えて胸腺機能障害や加齢に伴う免疫機能の進行性低下、さらに特定の免疫関連疾患における急性胸腺萎縮等に関与すると考えられています。
MT-2990はこれまでに5件の臨床試験で150例以上に投薬されており、安全性、忍容性、および良好な薬物動態に関する臨床データを取得しています。今後はトレランス バイオが開発を引き継ぎ、同社の開発戦略と合致する新たな適応症での臨床開発が進められることが期待されます。
今回の導出は、田辺ファーマが培ってきた独自のサイエンス力と免疫領域における強みを生かした創薬力、臨床開発力が新たなパートナリングに繋がったものです。
本契約に基づき、田辺ファーマはトレランス バイオから、最大約5億6,000万米ドルの開発マイルストンを受け取ります。併せて株式による対価に加え、売上高に応じた段階的ロイヤリティを受け取る予定です。
本契約は、田辺ファーマの財務面・戦略面での柔軟性を高めるとともに、日本での商業化権を留保することで、日本市場への注力という当社の事業戦略にも合致するものです。
田辺ファーマは、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」のMISSIONに掲げ、希少疾患を含むアンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の提供を、自社開発や他社等とのパートナリングを通して、一人でも多くの患者さんに届けることをめざしています。
田辺ファーマ株式会社は、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONに掲げ、日本を事業基盤とする製薬企業です。1678年の創業以来、340年以上にわたり培ってきた知見と信頼を礎に、R&D、事業開発および戦略的パートナーシップを通じて、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的な医薬品を創出し、患者さんのより良い未来に貢献することをめざしています。
詳細は、https://www.tanabe-pharma.com/をご覧ください。
トレランス バイオは、胸腺機能の維持・回復・調節に注力し、高齢者の免疫レジリエンス(免疫回復力、免疫適応力)の向上、免疫疾患への対応により健康寿命の延伸をめざすバイオテクノロジー企業です。胸腺生物学を標的としたバイオ医薬品、胸腺標的mRNA、胸腺細胞治療など、多様な治療パイプラインを開発しています。企業はColumbus Venture Partners, Criteria Bio Ventures, Pacific 8 Ventures, BioAdvance Capital等を含む主要ライフサイエンス投資家の支援を受けています。詳細は www.tolerancebio.com参照。