当社グループでは、MISSION、VISIONの実現に向けて、多様な個性や価値観を持つ人材が枠を超えて連携し、互いを尊重しながら意見を交わすことで、イノベーションを創出する組織風土の醸成をめざしています。
また、性別や年齢、国籍、障がいの有無、育児・介護による時間制約などの表層的な多様性だけでなく、知識・スキル・経験、価値観・考え方、性自認・性的指向(LGBTQ+※を含む)などの深層的な多様性も含めて尊重し、その力を活かすことで、組織としての価値創出につなげています。
- LGBTQ+:本レポートでは、セクシュアル・マイノリティの人たちを表す総称であるLGBTにQ(Questioning:自身の性のありかたを決めない・わからない人)や言葉では表現しきれない、性の多様性を表す+(プラス)を追加して表記しています。
2025年度は、以下の取り組みを実施しました。
業種を超えて女性のキャリア支援に取り組む「異業種ビジネスリーダーシップ塾 2025」に参画しています。
2025年は、さまざまな業種の企業13社から将来のリーダーとして期待される中堅従業員が参加しました。参加者は、他業種の事例や視点に触れることで新たな気付きを得るとともに、自分らしいリーダーシップのあり方を考える機会となりました。
また、他社のリーダーや参加者との交流を通じてキャリア形成を考える女性向けキャリアデザインフォーラムを、賛同企業22社とともに共催しました。
女性従業員の係長相当以上および管理職への登用率
当社グループでは、LGBTQ+当事者の人権を尊重し、働きやすい職場環境の整備に向けて、継続的に取り組みを進めてきました。
2023年12月には、「LGBTQ+理解のためのガイドブック」を社内イントラネットで公開しました。また、理解と支援の意思を示すアライ(ALLY)ステッカーを配布し、継続的な啓発を行っています。
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当社グループ「人権の尊重並びに雇用・労働に関するグローバルポリシー」に、性的指向・性自認を理由とする差別を行わないことを明記。
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LGBTQ+などの性的指向・性自認に基づく差別や嫌がらせを懲戒処分の対象とすることを就業規則に明記。
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事実婚・同性パートナーを家族として登録可能とし、休暇、手当、住宅などの制度において配偶者と同様に取り扱う。
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2025年10月から、性別適合手術・ホルモン治療に対して、仕事と治療の両立支援制度および積立休暇の利用を可能とする。
また、採用においてはエントリーシートの性別記入欄を廃止するなど、ジェンダーやLGBTQ+への配慮を行っています。
さらに、2025年6月には全従業員を対象に「はじめてのLGBTQ+アライ入門」と題したセミナーを開催しました。あわせて、LGBTQ+理解推進の企業連合プロジェクト「Pride Action 30」に参画し、6月の1ヵ月間、少しの意識で変えられる身近な行動を社内に向けて発信しました。
2026年5月には、ダイバーシティ西日本勉強会※主催の「LGBTQ+理解推進イベント(映画上映・トークセッション)」を本社で開催しました。本イベントは、多様な性に関する理解を深めるとともに、当事者の声に触れ、自分ごととして考える機会の創出を目的としています。当日は、基礎知識に関する講義、映画鑑賞、トークセッション、グループディスカッションの4部構成で実施し、多角的に理解を深める場となりました。

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- 田辺ファーマグループ
オリジナルアライステッカー
- 西日本を中心とした企業52社の人事・ダイバーシティ推進担当者が参加し、「DEI」「ワーク・ライフ・バランス」をテーマに、実務に役立つ情報発信や意見交換を行う勉強会。
一般社団法人「work with Pride」による職場におけるLGBTQ+の取り組み評価指標である「PRIDE指標」において2025年度Silverに認定
- 2025年11月に、社名変更前の「田辺三菱製薬株式会社」として受賞しました。
2016年に女性活躍推進法に基づく最高ランクの「えるぼし」に認定(現在も認定継続中)
当社では、定年後に継続雇用を希望する従業員を再雇用しています。就業の場を提供するためにワークシェアリングなどの多様な働き方を実現する環境を整備するとともに、再雇用制度を充実させ、定年後もスキル・ノウハウを活かせるように努めています。
また、50~55歳の従業員を対象に、定年後も視野に入れた今後のキャリアを考えるキャリアデザインワークショップを実施しています。年齢に関わらず、全従業員が高いモチベーションを持って働き続けられる環境を積極的に整備・拡充しています。
当社グループは、障がい者雇用の推進に取り組むとともに、多様な職種における職域の拡大を進めてきました。その結果、当社グループ(国内)における2026年3月末時点の雇用率は3.41%となり、前期末の3.37%から向上しました。
今後も、障がい者の採用と活躍できる環境の整備を進め、雇用の拡大と定着の両立を図っていきます。
障がい者雇用率
- 当社グループ国内
当社グループは、障がいの有無にかかわらず、従業員がともに働くインクルーシブな職場の実現をめざしています。また、障がい者の特性を踏まえ得意分野を活かせる環境を整備するとともに、今後も更なる働きやすさの向上をめざして、取り組みを進めていきます。
特例子会社「田辺パルムサービス株式会社」
当社グループ全体では約100人の障がいのある従業員が働いており、特例子会社である「田辺パルムサービス株式会社」では、知的・精神・発達障がいを中心に約40人が従事し、さまざまなオフィスサービスを提供しています(2026年4月現在)。
同社では、「働きやすい職場環境の整備」と「成長を支える仕組み」により、従業員が安心して働きながら会社とともに成長していくことをめざしています。
具体的には、朝礼・終礼での情報共有やスタッフとの定期面談、日々のケア面談を通じて、業務内容の確認を行うとともに、生活面を含めた課題について気軽に相談できる環境づくりに取り組んでいます。また、個人やチームによる業務改善の提案を発表・表彰する仕組みを設け、主体的な取り組みを促進し、成長につなげています。
同社は、障がい者の雇用や就労支援に積極的に取り組む事業者として、「大阪府障がい者サポートカンパニー優良企業」に登録されています。さらに、障がい者雇用の促進に関し先進的または独自性のある取り組みが評価され、令和7年度大阪府ハートフル企業顕彰「ハートフル企業チャレンジ応援賞」を受賞しました。
紙資料の電子化業務。電子化することでグループ内の業務効率化に寄与します。
当社グループ従業員の名刺を作成しています。大きな紙面に印刷して名刺サイズに裁断します。
当社グループでは、障がいのある従業員の活躍機会の創出と、従業員の健康支援の両立を目的として、本社にマッサージルームを設置しています。あん摩マッサージ指圧師の国家資格を有する視覚障がいのある従業員が施術を担当し、専門性を活かして職場に貢献しています。
利用者からは、「施術後に業務パフォーマンスが向上した」「心身ともにリフレッシュできる」といった声が寄せられており、高い満足度を得ています。2025年度の稼働率は99.3%と高い水準を維持し、利用者アンケートでも「とても良かった(79%)」「良かった(19%)」と、評価の高さが確認されています。
また、テレワーク勤務者の増加を踏まえ、セルフケアの一環としてストレッチやツボに関する情報をオンラインで定期配信し、従業員一人ひとりの健康意識の向上につなげています。

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- マッサージルームでの施術の様子
当社グループ(国内)では、ライフイベントと仕事との両立支援制度の充実、柔軟な勤務制度の導入などを通じ、多様な人材が多様な働き方で活躍することを支援しています。
当社グループは、従来、コアタイムなしフレックスタイム制度、企画業務型・専門業務型裁量労働制度、テレワーク(在宅)勤務制度など、従業員の柔軟な働き方と生産性向上に資する制度の充実に取り組んできました。
仕事と治療の両立を支援するため、2018年度にはがんサバイバーや不妊治療など、治療を必要とする従業員が利用できる短時間勤務制度や治療休暇を導入。2020年4月には「不妊治療休職制度」も導入し、不妊治療を受けているものの、配偶者と別居状態という物理的な距離が原因で不妊治療が困難な状態にある従業員が、この制度を利用することで一時的に休職できるようになりました。加えて2021年1月に制度を拡大し、配偶者と同居していても、通院の負担が大きい生殖補助医療による不妊治療を受けている従業員についても、本制度の対象となりました。
2022年10月には、育児・介護休業法改正に伴い出生時育児休業(産後パパ育休)を制度化、男性育児休業取得推進の環境を整備。2023年4月には、働く場所の柔軟化に向けて、通勤圏外の遠隔地から常態的に勤務できる「遠隔地勤務制度」を導入しました。
法定を大きく上回る育児・介護支援制度を整備し、妊娠・出産・育児・介護といったライフイベントと仕事を安心して両立できる環境を整えています。また、男性が積極的に育児参加できる環境整備を引き続き進めています。
これからも、従業員一人ひとりが自らの能力を十分に発揮し、いきいきと働くことができる職場環境を整備していきます。
男性が育児参画しやすい環境を整えるため、以下に取り組んできました。
- 配偶者の妊娠~出産までの期間に取得できる配偶者出産時特別休暇
- 育児休業の最初の5日間の有給化(男女とも)
- 男性の育児休業取得促進
- 出生時育児休業(産後パパ育休)
2025年度は、9月19日「育休を考える日」に賛同し、育児休業を取得したパパ4人による座談会記事を社内に公開しました。
次世代育成支援対策推進法に基づく「基準適合一般事業主」(くるみんマーク)に、2007年以降、6期連続で認定されています。また、2019年7月には、育児支援および働き方改革の取り組みが評価され、「プラチナくるみん」※認定を取得しました。(現在も認定継続中)
- 「プラチナくるみん」認定制度は、子育てサポート企業として厚生労働大臣の「くるみん」認定をすでに受けた企業のうち、より高い水準の取り組みを行っている企業が認定されるものです。
育児休業・育児短時間勤務制度使用実績
- 当社グループ国内
- 育児休業使用実績は、当該年度の新規育児休業取得者数
介護休業・介護短時間勤務制度使用実績
- 当社グループ国内
当社グループは、組合結成の自由や団体交渉権を含む従業員の権利を尊重しています。労働組合とは労働協約を締結し、組合員の労働条件や権利を保障しています。労働組合加入率は、2026年3月末時点で76.3%※です。
定期的に経営懇談会を開催し、経営方針の説明や会社の状況に関する情報共有を行うことで、相互理解の深化に努めています。また、労働条件や人事制度の見直しなどの個別課題については、経営協議会や各種労使委員会において協議・意見交換を行い、働きやすい労働環境の実現につなげています。
- 当社グループ(国内)



